今回は、キリンホールディングスの第二四半期の決算についてみていきます。
お酒をあまり飲まないので、キリンといえば午後の紅茶や生茶くらいしかイメージがないのです。
優待目当てで保有していますが、今回は株主優待制度の変更がありました。普段は優待をもらっていったん売却みたいなことをしていたので、今回の変更で長期保有に変更しようと思っています。
キリンの株を買ったきっかけ
優待目当てです(笑)
ちょうど、協和発酵キリンバイオが業績が悪いというニュースが2022~2023年にあったときにキリンも厳しいんだなと思って横目で見ていました。株価も安くなっていたので株主優待品を一度もらってみたいと思って権利直前で購入したのがきっかけでした。
権利取ったら速攻で売っていましたが・・・
増収増益だが、しかし・・・
さて、キリンの第二四半期の業績ですが、売り上げ収益は対前年プラス12.9%、事業利益は、対前年プラス23.8%と大幅な増収増益となりました。
前年の一時コストの反動などにより、業績がかなり改善したようです。
グループ全体で原材料等のコスト高騰影響を上回る価格改定・コスト削減が実施できているとのこと。
食料品関係の企業で、ここ最近のインフレに対してきちんと価格転嫁をできている企業はもっぱら業績を改善させているような印象を受けます。
キリンについてもそれがうまくいっているようです。
ここまで聞いていると順風満帆のように思えたのですが、24年12月期の純利益予想を下方修正しています。
売り上げ収益については各事業の進捗や為替の円安傾向を受け増額修正した一方で、純利益に関しては下方修正しました。
子会社の協和発酵バイオや北米のLionなどが厳しく下方修正に至ったようです。セグメント別の売り上げ収益を見ても苦戦していますね
株主優待制度の変更
株主優待制度についても変更が発表されました。
個人的には、アサヒと同じようになくなってしまうのかと思いましたが継続保有の条件が付いて継続されることとなりました。
- 継続保有期間要件(1年)の導入
- 継続保有期間に応じた優待の傾斜導入
- 継続保有期間3年以上の株主を対象とした「プレミアム優待(抽選)」の追加
- 継続保有期間3年以上且つ3000株以上の株主を対象とした優待の新設
これにより、1年未満の保有だと優待は廃止となりました。また、1年以上3年未満の保有に対しては100株以上1000株未満は500円相当、1000株以上は1000円相当と変更になりました。
3年以上保有で、500円相当が2,000円相当、1000円相当が4000円相当、3000株以上が6000円相当の優待品がもらえるようになります。
継続保有期間 | 保有株式数 | 優待品 |
1年未満 | 100株以上1000株未満/1000株以上 | 廃止 |
1年以上3年未満 | 100株以上1000株未満/1000株以上 | 500円相当/1000円相当 |
3年以上 | 100株以上1000株未満/1000株以上/3000株以上 | 2000円相当/4000円相当/6000円相当 |
継続保有期間の対象となる株主については、毎年12月を基準日として継続保有している株主が対象です。そして継続して保有の定義としては、3月末、6月末、9月末、12月末に同一の株主番号で5回以上連続して保有が記載または記録されている株主とのこと。
これってきっと、3.6.9.12月末日に記録されていないといけないのでおそらく貸株とかで金利をもらっているとその対象付きの月末に貸株として出していると権利を満たさない可能性があるということかな?文面読む限りだとそうともとれそうな・・・
まぁ、私は以前貸株サービスをつかっていてうっかりしていて権利月に貸株していて優待をもらえなかったことがあってからは貸株サービスを止めたので関係ない話なのですが・・・
いずれにしてもキリン側の長期保有の個人株主を大事にしているという姿勢が感じられます。こういう変更ならウェルカムです。
こういう変更なら昨今の流行りの機関投資家に配慮した株主優待を廃止して、配当を増やすという変更はなりづらいのではないかと思います(まぁ、流れとして株主平等の観点からいえばなくなる方が自然なのでなくなる時はなくなりそうですが・・・)
株主優待制度についてはアサヒとキリンで方針がくっきり分かれたような印象です。
優待狙いでの保有なので長期保有で継続するぞ^^
株主優待制度について変更がされました。短期で優待の権利月だけ持つという以前の方法だと優待品はもらえなくなりましたが、長期保有を前提とするならば3年以上の保有で変更前の優待より豪華になるのでこれを機に長期保有でキリンの株に投資しようと思います。
さすがに3000株も保有はできませんが、できる範囲で株数を増やしていこうと思います。幸いキリンはそれなりに配当も出してくれる配当株の側面もあるので新NISAで保有してみるのも一考です。
松井証券だと、新NISAだと手数料もかからないですし、松井証券の口座で購入して新NISA口座にぶち込んでおいて配当をもらいながら優待ももらっていくというスタイルがよさそうですね。
終わりに
さて、今回はキリンホールディングスの第二四半期の決算を見てきました。
下方修正に株主優待制度の変更などがあり、びっくりしました。
今回の決算で下方修正銘柄がまた増えてしまいました。それ自体は残念ですが、売上収益自体は伸びていることから、今不振の協和発酵キリンやLionが復活してくれれば着実に利益を出してくれると信じています。
また、現在ファンケルに対してTOBをしていますが、香港の投資ファンドが邪魔していて結局TOB価格を引き上げて期間延長しているのが少し気がかりです。
価格を引き上げたことによる財務負担を懸念して株価が下がりかねないような気もします。
今回の下方修正が出されましたが次の第三四半期の推移の進捗によっては、このTOB引き上げによる財務負担も相まって最悪、一時的に減配なんていうことにもなることだって考えられるので・・・
こればっかりはわからないですが、なんにせよ暑い日が続いていますしサマーストック銘柄として業績が上向いてくれるといいな
にほんブログ村